心が折れる折り紙ファーストシーズン③ドラゴン危機一髪編
心が折れるファーストシーズン3回目。
まず超難解折紙「ドラゴン」についてチェキラしてみようと思います。
※現在「ドラゴン」は廃番商品です。
超難解ドラゴンは、宮本宙也さん作の「トライホーンドラゴン」が正式な折り紙作品です。
折ってみたい方は「端正な折紙」(株)ナツメ社にて掲載されております。
ご興味ありましたら折ってみてください。
え~っと、制作工程120 制作時間1時間30分とあります。
作者は宮本宙也 氏 TVチャンピオンにも出てらした有名な折り紙作家の方で、死神とかカッコいい造形の折り紙を考案された凄い方。いつか折ってみたいです。
一般的な工程数で折り鶴で大まかに13程度(細かくすると23程度)と比べると120工程は多いですね。。
しかも、よく折り紙によくある心が折れるキラーワード「反対も同じように」により反対側の工程数は入ってないので実際には120以上に感じるでしょう。
同梱されている折り紙についてですが、30cm角の紙が6枚入ってます。
特殊紙2枚、4枚が上質紙入っています。特殊紙については、ブロンズ色のカラペラピス(裏は黒)、灰色の里紙(すみ)が使われています。
カラペラピス25.7kgは片面が鉱物的な輝きをもち、裏は黒色が特徴で、元々は高級なラッピングペーパーです。
え、ラッピングペーパーなの?と思われるかもしれませんが、複雑な折り紙作品は工程数が多く100以上は当たり前で、200とか300近くの工程になってくると普通の紙の厚さでは、紙が重なりすぎて、硬くて細かい部分を折るのは困難なことが多いです。
ラッピングペーパー、いわゆる包装紙が最強説。まあ、極めた先のたまねぎ剣士が最強みたいな。ちょっと違うか。。使う紙に関してはまたあらためて記事にしたいと思います。長くなるので。
里紙は和紙のような雰囲気を持つ素朴な質感のある紙です。色数も多く、素材感があるので、折り紙としても良いですが紙としても印刷などにも使われている人気の紙です。当店でも一つ上の厚さ100kgを販売しております。紙の厚さ表記kgについてはまたあらためて記事にしたいと思います。長くなるので。。
ついつい、良い紙を使いたくなりますが、表紙の折り紙にも使われているブロンズ色の「カラペラピス (色:カッパー)」は廃版の紙です。もうおそらく手に入る機会は少ないでしょう。ほんとに貴重な紙です。当店のオンラインショップでもカッパー抜きの3色のみのカラペラピス30.5cm角を数量限定販売しておりますのでお早めに。
復活を願うばかりです。最近魅力的な廃版の紙が増えてきてるので、また別の機会にでも記事にしたいと思います。長くなるので。。。(こればっかり)
慣れている方は1発勝負で特殊紙でも良いでしょう。しかし、初めての方は上質紙で練習のつもりで折ることをオススメします。
練習して手がある程度慣れたときと最初では仕上がり具合が全然全違います
上質紙は練習用だと思って折りましょう。
長くなりましたが、ではドラゴンを折ってみましょう。
使うのは筋入クラフト24cm角です。
(キットのは貴重な紙なので、、、)
筋が特徴的でパリッとした質感で、100以上の工程でも折れます。
鶴の基本形がベースです。例のいわゆる鶴のひし形です。
ここまでは普通だなっと。
ふーん、ほおほお。
あれれ・・・何か違うぞ、、
出た、沈め折り!
鬼門はおそらく26番目でしょう。
折り紙で分からないときがあったら、次の図を見たりしてどう変化するのかを見ながら折るのがコツです。
ここから沈め折りのラッシュです。
えーい、しずまれ、しずまれーい!
この紋所が・・・(以下略)
ここから頭の部分がはじまります。
ひし形をベースにふしぎな形になってきました。
前脚折ってます。
首の部分を折って、、、
できたー!!!フィニッシュ!
だいたい仕事しながらで制作時間1時間ちょっとぐらいでした。
24cmの紙がこんな感じに小さくなります。
気軽にロケーションをかえて楽しめるのが折り紙のいいところ。
使った紙によって雰囲気が違いますね。
これはビオトープという紙(30cm角)(当店でも販売してます)
ドラゴンは鶴の基本形を発展させていったもの。沈め折りもありますが比較的楽しみやすいです。頑張ればドラゴン作れるんだ!というモチベーションがそうさせるのでしょう。
興味があったら是非折って欲しい折り紙です。
折れたからもう終わり!
じゃなくて、紙をかえたり、展示をこだわったり、撮影したりと、ここからが折り紙の本当の楽しみ方が始まります!(・折・)!
つづく。
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