ぼくのなつやすみ2024① エンシェントドラゴン折りました!
お盆も終わり、8月もあと少し。
毎年、夏休み中によ~く聞かれる折り紙のひとつで「エンシェントドラゴン」があります。
折り紙レジェンド「神谷哲史」さんが創作された有名な折り紙です。
ドラゴンたくさん折りたい方はドラゴンズプレミアムどうぞ~
エンシェントドラゴンは2種類あり、旧バージョンとアナザーバージョンがあります。
旧バージョンは「神谷哲史」作品集1に掲載されております。
2020年に旧バージョンは1度だけ折ったことあるんですが、分からなくてなんとか糊でごまかした苦い記憶。
よく聞かれるのが一般書籍でドラゴンズプレミアムで掲載されているアナザーバージョン。
口に牙があるタイプで、難易度がより高いです。
アドバイスしようにも折ったことがないのでチャレンジすることにしました。
あれから4年。
いざチャレンジ!
推奨サイズが75cmとあるので、個人的に持っていた「ビオトープ/カカオビーンズ」の全紙を使うことにしました。約78cmです。
全328工程あります。
すいません序盤は150工程あたりまで一気に集中して折っていたので撮影するのを忘れてました。
とにかく序盤の折り筋は1番大事で正確にずれないようにしっかり爪などでつけないと、あとで自分が痛い目にあいます。。。
これは本気と書いてマジです。
ここが旧バージョンと違うところで、開いて段折りして畳む工程があります。
折り図を見て折るのに、慣れてないと難しい工程です。
おそらくここらへんで紙が厚いと厳しくなってきます。
紙選びを失敗しないように注意しましょう。
正直、ビオトープ(45kg)でも少し厚いです。
段々とドラゴンっぽくなってきました。
ほぼ完成なんですが、脚の付け根部分を中割り折りするところが厚いため、最後に折ることにしました。開いて段折りして厚さを分散しました。
無事完成し、糊入れという作業、つまり仕上げです。
折り紙についてご相談いただく際に、仕上げという工程が存在することを知らなかったという方がよくいらっしゃいます。本に見本として掲載されている作品はほぼ糊入れしてますし、大事な工程で、仕上げ専門の方もいらっしゃるんですよとお伝えさせていただいております。
簡単な作品であれば糊入れはそこまで必要でないかもしれませんが、複雑な作品だと紙の厚みが予想よりも膨らむので折り終わったもののなんか違うなぁとなった方もいるかと思います。
SNS用にカッコよく投稿したいときは大事な工程ですし、当店のように長期間展示する場合は糊入れの仕上げは必須です。
中にはせっかく紙1枚で作ったのに糊使うのはちょっと・・・。という方もいらっしゃいました。
オリガミマンも最初はそう思っていた一人ですが、自分らしい仕上げのスタイルをすることでお客様に楽しんでいただける機会が増えていったことで考え方は変わりました。
糊入れは固定だけでなく、よりカッコよく見せるための工程だと思っております。
まだ仕上げをされたことない方は是非お試しください。楽しいですよ。
さて、糊入れは一般的な木工用ボンドで大丈夫です。
紙に少量出して、楊枝などで接着していきます。
仕上げのテクニックとして、木工用ボンドには水分があり塗布した時に紙が湿ります。
乾くまでの間に尻尾や翼などをカールさせたりすることで形をカッコよく固定できます。
なお、仕上げの際はどういうポージングにするかしっかり決めてから糊入れをすることをオススメします。
ここで例としまして、即興で糊入れのサンプルを作ってみます。
例その2。
サカナの基本形から適当に折りました。
ほんとに適当です。
大事な作品を糊入れするときはこんな風にテストしてみると雰囲気がつかめます。
また、全てを接着してしまうとペシャンコになって立体感がなくなるため場所によっては少しだけだったり、奥側だけだったりと雰囲気をみながら接着していくのが重要です。
というわけで脱線しましたが、こんなかんじで仕上げをして・・・
SNS様に撮影。
折るのに約10時間。
糊入れの仕上げで約3時間
合計約13時間掛かりました。
オリガミマンがんばりました。
長かった。。。
2020年にはじめてチャレンジしたエンシェントドラゴン。
分からなくて糊でごまかしたあの頃。
2回目の2024年、少しは成長できたかなと思う夏休みです。
というわけで・・・
まだ、ぼくのなつやすみは終わらんげんよ~。
つづくm(折)m
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