心が折れる折り紙ファーストシーズン④なめんなよネコ編
今回の心が折れるシリーズは「超難解折紙ネコ」。
※現在店頭のみの販売とさせていただいております。
工程数128 1時間30分とお約束の100工程越え。
作者は勝田 恭平 氏
心が粉砕骨折するかってぐらい細部まで細かい難易度の高い折り紙を考案される方で、その時々の瞬間の動きを捉えるのがすごいなと思います。作品集を今度買って折りたいなと密かーに思っていたりします。
さて、セットされている折り紙は、白仙貨紙(橙)2枚と上質紙4枚。
仙貨紙は、のし紙や、のし袋に使われている和紙ですね。
超難解折紙4種類で、唯一カラペラピスが使われてないのがネコ。カラペラピスは紙の裏が黒色ですもんね。
このネコはというと、表紙の完成品のように表のオレンジ色に対して、裏の白色が巧みに構成されています。1枚の紙だけで、こんなの考えれるなんてマジ尊敬です。本気と書いてマジです。
さて、この両面異なる色からなる折り紙。紙の表と裏の色のコントラストを上手くつかって表現される折り紙のことをインサイドアウトといいます。はい、テストでますよー。はい注目、チューモクー。
なんでも良い紙を使えばいいというわけでなく、雰囲気に合わせて紙はセレクトすること大事だよねー。とさりげなく教えてくれる折り紙です。
では折ってみましょう。
と、その前に例によってキットの紙が貴重なので、当店でも販売している「tカラぺ30.2cm角」を使ってオレンジ色と白色を裏打ちして折りたいと思います。
「tカラペ」は非常に薄いティッシュのような薄い紙です。
元々はラッピングペーパーなのでオシャレに包んだりできる紙でもあります。
(やはり包装紙最強説、あくまで個人の見解です・・・)
とりあえず間に合わせでスティックのりを使いますが、ちゃんと裏打ちするときは、障子を貼ったりするような「でんぷんのり」をぬるま湯で薄めたものや、スプレーのり、などを使って裏打ちしましょう。紙によっては木工用ボンドを薄めたもの使ったりしてます。
スティックのりは最初接着できているようにみえますが、途中で折ってるときに、はがれたりすることがあるのであまりおススメしません。
まずは折り線をつけていきます。
つけた線に合わせて次の線をつけていくので間違えないように気をつけましょう。
どの線か分からなくなるので、、、
折り線をつけ終わると折りたたんでいきます。
普通の折り紙とは複雑な形になってきました。
さらに折り畳んでいき、各パーツの基礎を作っていきます。
顔や手足の細かい部分を折っていきます。
これから細部を折って仕上げていきます。
顔を折って、いよいよ仕上げです。
ネコの完成!
仕事しながらでしたが、大体1時間30分くらいでした。
紙が変わるとまた雰囲気が変わります。
グムンドゴールドという紙でも折ってみました。
ちょっとだけ紙が厚いので、折り線の合わせ具合をうまく調整していかないとずれてきますが、そこをうまく折っていくのも楽しみでもあります。
あとは違う折り紙と組み合わせてみたり。これもまた折り紙の楽しみ方の一つです。ネズミはオリガミマンが考えた折り紙です。レベルが違いすぎてすみません。
ネコは折り線を普通の折り紙より多めにつけていって仕上げていきますが、沈め折りがないので4種類の中では比較的とっつきやすいといえますが、決して簡単というわけでもありません。
かわいさと難易度がアンバランス、なめんなよキャットでした。m(折)m
つづく。
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