ブル、風になれたかい?2022年金沢マラソンここに完結!!4年ぶり金沢マラソンへの道⑦
順調なところから、まさかの右のお尻がピキッと。。。
お尻の若干の痛みに不安を抱えつつも、痛み止めをお尻に塗ってなかったなと予想外のトラブル。まだ、さほど影響なさそうだったのですが、あらためて姿勢の確認をしました。
きつくなったら速く走ろうとするよりも、大事なのは姿勢を正すこと。
そう動画で教わりました。
なんとか大丈夫そうです。
34km目4分56秒
いよいよおりがみマンにとって鬼門の駅西。
ここから通称50m道路へ。
片側3車線の道路で、横幅が50mの幅があります。
車道を車ではなく、マラソンで走ってみるとすごく広いです。
広いためか果てしなく遠くに見えて、まだこんなにあるのかという気持ちになり心が折れます。
何回もここで力尽きました。
ただし、それは疲労によって脚が売り切れたときの話。
こんなに元気な状態でこの鬼門を迎えることになるとは思ってもみませんでした。
35km目4分41秒
ここで近江町市場の果物屋さんのYさんが歩いてました。
たしかブロックはひとつ前のEだったはず。
ベストは3時間一桁台で速い方です。
いつも前半から突っ込んでいけるところまでいくのが、Yさんのスタイル。
今日は調子が悪かったのか、本来ならここで歩いている方ではありません。
横に並び、おつかれさまです。と声をかけると一言
「マジすか・・・」と。
脚が売り切れていたかんじではありましたが、がんばりましょう!と声をかけて進みます。
もしかしたら、おりがみマンもこういう姿になりえたので、今日はたまたま上手くいったということでしょう。
「ラクーのランニングチャンネル」という方の定点カメラで撮影した動画がありました。
しかし、広い道路だということを全く感じません。
そんなことより、応援が元気をくれます。
気持ちいい。
たぶんこのとき嬉しさのあまり、ニヤニヤ笑ってたと思います。
ここで近江町市場の肉屋で働く女性のMさんが応援してくれてました。
Mさんに今日は調子がイイ!と伝えて進みます。
36km目4分59秒
県庁北口交差点を左折し県庁を通りすぎます。
ここで、右のお尻がピキッっと再び痛みはじめました。
ヤバイなと思いながらも、ごまかしながら走ってたつもりでしたが、ピキっとした痛みの回数が増えてきました。
37km目5分07秒
ここでペースが5分を超えました。
無理にスピードを上げようとするとビキビキッとなった場合、止まってしまうことになります。
そうなると3時間30分を切れなく可能性があります。
5年前くらい?の金沢マラソンに出たときに、調子が悪く3時間30分も過ぎてしまい、雨で体温も下がっていたと思います。競技場入る前のゴール直前に、かっこつけて最後くらいダッシュしてゴールしようとしたときに、太もも裏のハムストリングスがビッキビキにつってしまい、動くこともできず足を引きずりながら、おかえりハイタッチするゲストの野口みづきさんが見るに見かねて肩を貸していただき一緒にゴールしたことがありました。
そのときはゴール後、悔しさのあまり感極まって涙が、、、野口さん、その節はありがとうございました。
そのことを思い出し、ペース上げたらマズいかもしれんなと、今のペースを維持することにしました。
あくまで目標は3時間30分を切ること。
金沢西高校前で折り返します。
38km目5分04秒
ここで、ワラ―チランナーたつるさんに追いつかれました。
追いつきました。と一言。
お尻がつりました。私はギリギリ3時間30分切れればいいので先行ってください。と伝え、ワラ―チランナーが3.5がんばるぞ~と動画を撮影しながら、目標を達成すべく進んでいきました。
そのときの様子が動画で公開されております。まあまあ、おりがみマンが映ってます。
なんとかごまかしながら、進むものの今度は太ももの前側がピキッときました。
その後、スタート直後にピキッときた左足首あたりも攣りそうな感じで再びピキッときました。
これは本格的にヤバい。
ここで急いで頭の中でタイムの計算をします。
えーっと、えーっと・・・。
カタカタカタ・・・(計算の音)
もうキロ5分以上の速さのペースで走ることは難しいと判断し、どこまで落としても大丈夫かを計算しました。5分20秒までなら落としても大丈夫。そのかわりキロ6分はアウト。なんとなく落ちちゃった~よりも落ち幅を意識して最小限にする。この距離ならなんとかなると思い、とにかく姿勢を整えることに集中しました。キロ6分なんてことがあったら今までの調子の良さは全てなかったことになってしまう。それだけは阻止すべく気合いを入れます。
39km目5分13秒
ここから松村交差点を超えて、松村7丁目の交差点へと向かいます。
あと少し。
ただ、ここからが長いんですフルマラソンは。。。
ようやくたどり着いた、40km目5分15秒
あと2km・・・。
あと2kmの看板が見えますが、何個もあと2kmの看板が出てくるので、いつになったらこの2kmは距離が短くなるんだと、心が折れそうになります。
つらいとはいえ、心が折れる複雑な折り紙を何回も折ってきました。コロナ禍の大変な時期踏ん張ってきました。季節に追われながら、なんとか創作折り紙を頑張ってきました。それに比べれば大したことない。大丈夫。大丈夫や。メンタルが折れないよう自分を鼓舞し、なんとか松村7丁目交差点を左折し、41km目5分23秒
最後の給水が右側にありましたが、左側にいたのでロスを少しでも防ぐためパスします。
頼む間に合ってくれ。。。
まだなんとかなると思って精一杯粘ります。もうここまできたら気持ちです。
ここで同じチーム金港堂でサブスリーランナーの、Oさんが応援してくれてました。
お手製のボードに一言
「まだいける」
と。
おりがみマンがんばれー!と激励。
たしかにまだいけるよな。と最後のもうひと踏ん張り。
自分に喝を入れます。そして自分に勝つ!
お尻の痛みを気にしながらも、若干の上り坂の示野橋を渡ります。
ここで、Jさんにも追いつかれました。
お尻、足が攣ったので、先行ってください。
ギリギリ3.5いければいいので。と伝え、J さんはゴールへと走っていきました。
抜かれたら確かに悔しい。しかし誰かと勝負してるわけではなく、自分に勝ちたいんです。なので、たつるさん、Jさんに抜かれてもそこまで悔しくはなかったです。むしろがんばって下さいという気持ちが強いかもしれません。
競技場まであと少し。
しかし遠い。
結構あるなと思いながら進み、42km目5分18秒
いよいよ、競技場へと向かいます。
この道をいけば、競技場。
ここまでくると少しホッとします。
タイムもそうですが、やっと終わるんだと。
競技場の入り口が見えました。
中に入ります。
競技場に入ると一人のランナーが、ボソッとサブ3.5でなんとか走れたな~と。
声が聞こえたので、サブ3.5おめでとうございます。おつかれさまです。
と伝え、長かったですね~とランナーの方はゴールへとスピードを上げていきました。
おりがみマンにはそんな余裕はないですし、ここまできたら痛みを悪化させてまでスピードをあげるつもりはないので、最後まで淡々と走ります。
ゴール横に時計が見えて、3時間28分ぐらいの表示が見えました。
やった。。。
最後決めていたポーズでゴールへ向かいます。(10分くらいどれにするか練習しました笑)
3・・・
2・・・
1・・・
ゴーーーーーール!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヨッッっシャーーーーー!!!!!
4年ぶりに、そしてブルと一緒におりがみマンとして3時間30分切りました!
ゴール後、一緒にしのぎを削ってきたJさんが待っててくれました。
3.5やりましたね!と声をかけます。
そして、互いの健闘を讃えて・・・
グータッチ
ここでドラマとかだと、公式応援ソング「キミノミライ ~KM42.195~」が流れるハズです笑
すると、ここで後にゴールした男性の方が、おりがみマンの方にやってきました。
「あなたについてきたおかげでサブ3.5達成できました!」
と。
もう泣きながら、そうおっしゃっておりました。
男泣きです。
きっと何回もチャレンジして失敗して、やっとつかんだサブ3.5だったんだろうなーと、短い時間でしたが伝わりました。おりがみマンも感動。もう戦友みたいなもんです。
よかったですね!3.5おめでとうございます!と伝え、嬉しそうに去っていきました。
ペースランナーについていく予定が、まさかのペースランナー的存在に。
Jさんもペースについていってよかったと言っておりました。
涙といえば、マラソン後に放送された地元のテレビ局HABのアナウンサー城所さんが金沢マラソンに初挑戦ということでコチラも涙。
いろんな涙、ドラマがあります。
さてゴール後、近江町陸上部の方々とお会いして雑談。
いやーきつかったわー、こんなんじゃダメやわ、軽そうに走っとたね、などなど。
3時間45分のペースランナーにもお会いしたのでご報告。
お世話にならずにすみました。
3時間30分のペースランナーMさんにもお会いしご報告。
ペースランナーついていく予定が上手くいっちゃったもんでーと。
途中で会ったらどうしようかと思いましたよとMさん。
ありがとうございました。おつかれさまでした。と挨拶。
さて、もうひとつ。
今回の功労者ブル。
ブルと一緒だから応援がもらえた。
自分よりも、創作した折り紙が金沢マラソンという大舞台で褒めていただいたことが一番うれしかった。
記念にメダルかけてあげました。
さて、しばらく余韻に浸りながら他の方々を待ちます。
八百屋のYさんが初サブ4!かなり頑張ってるなと脚の筋肉をみて思ってましたが念願のサブ4達成。
おめでとうございます。
腰を傷めながらも無事完走した、酒屋のOさんとも合流しバスに乗って金沢駅へ。
疲れたしバスに乗って近江町帰るか?と言ってたんですが、斉藤和義さんじゃないですけど、今日は歩いて帰ろうという気分だったので歩いて帰ります、と。そしたらお二人も付き合ってくれました。すいません、疲れてるのに。近江町市場についてお二人と別れ、店へいきます。応援あんやとーと伝え、サイダーが飲みたくなったのでシュワーっと爽やか気分でいただき、2022年の金沢マラソンが終わりました。
本当に皆さまの応援でがんばれました。応援がなかったらここまで頑張れませんでした。
また、当日は交通規制で多くの方にご迷惑をお掛けしました。そして、ボランティアのみなさま、関係者およびスタッフの方々、ご協力いただいた皆様のおかげで、私をはじめ近江町陸上部全員が完走し、気持ちよく走ることができました。厚く御礼申し上げます。
また来年チャレンジするかもしれませんが、その時はまた感謝の気持ちで走らせていただければと思います。
全7回となりましたが、久しぶりに走ったり、サブ3.5を目指すランナーの方の参考になれば幸いです。
あとは折り紙もマラソンに使えますよ!ということも知っていただければ嬉しいですし、是非お試しいただければとと思います。
長文におつきあいいただき、ありがとうございました!(ワン!)
つづくm(折)m
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